デュランチ(読み)でゅらんち(その他表記)Louis Edmond Duranty

日本大百科全書(ニッポニカ) 「デュランチ」の意味・わかりやすい解説

デュランチ
でゅらんち
Louis Edmond Duranty
(1833―1880)

フランスの小説家。私生児としてパリに生まれ、若くしてボエーム(放浪芸術家)たち、クールベ、ボードレールらと交わる。シャンフルリーに心酔し、写実主義運動に加わり、新聞『ル・レアリスム』(1856~57)を創刊、ロマン派の巨匠たちを槍玉(やりだま)にあげた。持論として、文体軽蔑(けいべつ)し、詩を否定。6編の小説があるが、『アンリエット・ジェラールの不幸』Malheur d'Henriette Gérard(1860)、『美男ギヨーム事件』la Cause du beau Guillaume(1862)の二編には、スタンダールの影響が指摘される。

[齋藤一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む