日本大百科全書(ニッポニカ) 「デリビグ」の意味・わかりやすい解説 デリビグでりびぐАнтон Антонович Дельвиг/Anton Antonovich Del'vig(1798―1831) ロシアの詩人。プーシキンの学習院(リツェイ)時代の親しい学友で、卒業後、公共図書館に勤務した。ギリシア・ローマの田園詩の伝統とロシアの民衆詩の精神を融合させた甘美な叙情詩を得意とした。年刊文集『北方の花』(1825~31)、『文学新聞』(1830~31)の編集にあたり、プーシキンをはじめ一流の詩人、作家の寄稿を得て好評を博すが、夭逝(ようせい)が惜しまれた。[栗原成郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例