トウキョウホタテガイ(読み)とうきょうほたてがい(その他表記)Tokyo giant scallop

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トウキョウホタテガイ」の意味・わかりやすい解説

トウキョウホタテガイ
とうきょうほたてがい / 東京帆立貝
Tokyo giant scallop
[学] Patinopecten tokyoensis

軟体動物門二枚貝綱イタヤガイ科の二枚貝の化石種。新生代第四紀の鮮新世後期から更新世(洪積世前後に栄えた種で、現在は絶滅している。本州から九州に広く分布し、各地の地層海底からも産するが、本来は東京都の王子に産したのでこの名がある。殻高13.6センチメートル、殻長14センチメートル、殻幅4センチメートルに達し、殻は扇形。右殻はすこし膨らみ、広く平たい約8本の低い放射肋(ろく)があり、左殻は膨らみが弱く8本の鋭い放射稜(りょう)があり、全面には細かい網目彫刻がある。

[奥谷喬司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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