おうぎ‐がた あふぎ‥【扇形】
〘名〙
①
扇を広げた形をしていること。また、そのもの。おうぎなり。
せんけい。
※武家名目抄(19C中か)居処部「高忠聞書云 笠懸躰拝并射手の出立の事〈略〉あふきがたへ打入れ、中程にひかへ、矢をさしはけて手綱を二重にかいくり」
② 数学で、
円弧とその
両端を通る
半径で囲まれた
図形。せんけい。〔工学字彙(1886)〕
せん‐けい【扇形】
〘名〙
① 扇の形。扇を開いたような形。おうぎがた。
扇状。
② 一つの円
弧とその両端に引いた半径とで囲まれた
平面図形。おうぎがた。
おうぎ‐なり あふぎ‥【扇形】
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)三「

は女の乗車ぞ。それには物をさしををうぞ。
其を扇なりにするぞ」
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扇形
おうぎがた
sector
円Oにおける扇形とは,2つの半径とそれらの端点A,Bを結ぶ弧によって囲まれた図形 OABのことである。弧 ABをこの扇形の弧,中心角 AOBを扇形の角という。
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おうぎ‐がた〔あふぎ‐〕【扇形】
1 扇を広げた形。おうぎなり。せんけい。
2 弧の両端を通る二つの半径と、その弧とで囲まれた図形。せんけい。
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せんけい【扇形 sector】
扇形(おうぎがた)ともいう。Oを中心とする円の周上に2点A,Bをとるとき,AからBまでいく円周の部分
と半径OA,OBによって囲まれる図形を扇形AOBといい,
をその弧,角AOBをその中心角という。半径OAの長さをrとし,中心角をθラジアンとするとき,弧
の長さはrθで,扇形AOBの面積は1/2r2θで与えられる。【中岡 稔】
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世界大百科事典内の扇形の言及
※「扇形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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