トゥクマン州(読み)トゥクマン(その他表記)Tucumán

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トゥクマン州」の意味・わかりやすい解説

トゥクマン〔州〕
トゥクマン
Tucumán

アルゼンチン北西部の州。州都サンミゲルデトゥクマン。アンデス山脈の東縁をなすアコンキハ山脈の東斜面を占める州で,コルドバ州マルチキタ湖へ注ぐドゥルセ川の源流域となっている。山麓沖積平野はきわめて肥沃で,ここに州都をはじめとするおもな町が立地し,首都ブエノスアイレスの周辺一帯を除くと,同国で最も人口稠密な地域となっている。インカ帝国時代には金属細工の製造で知られ,スペイン植民地時代には重要な運搬手段であったラバの産地として発展。北方約 800kmのポトシ銀山への食糧供給地となった。高温多雨地域で,19世紀初めに導入されたサトウキビ栽培が成功,現在州の主産業となっている。その他,牧畜,トウモロコシ栽培,林業,アルコール蒸留などが行われる。州都を中心に鉄道・道路網が発達。面積2万 2524km2。人口 114万 2247 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む