トウコオロギガイ(読み)とうこおろぎがい(その他表記)bat volute

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トウコオロギガイ」の意味・わかりやすい解説

トウコオロギガイ
とうこおろぎがい / 唐蟋蟀貝
bat volute
[学] Aulicina vespertilio

軟体動物門腹足綱ヒタチオビガイ科の巻き貝。フィリピン以南の熱帯太平洋に分布し、ポリネシアに及ぶ。殻高80ミリメートル、殻径40ミリメートルぐらいで、殻は厚く堅固。螺塔(らとう)は低く、螺頂は丸みがある。体層は大きく、肩には間隔のあいた低い棘(きょく)列があるものから、ほとんど滑らかなものまで個体により変異がある。殻表は光沢が強く、弱い成長脈がある。殻の地色黄褐色ないし青灰色で、三角形のテント模様のあるものや、それが消失したり、連続して縦の色帯になったものまで、色彩の変異も多い。殻口は広く、内部は淡紅橙(こうとう)色で、蓋(ふた)はない。

[奥谷喬司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む