トウゴクサバノオ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トウゴクサバノオ」の意味・わかりやすい解説

トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)
トウゴクサバノオ
Isopyrum trachyspermum

キンポウゲ科の小型で柔軟な多年草。宮城県以南の本州,四国,九州に分布し,山地の陰湿地に生える。根はひげ状で,茎は直立し全体が無毛。根出葉には長い柄をもち,3出または鳥足状に5枚の小葉があり,あらい鋸歯がある。葉柄の基部は急に幅が広がり厚くなっている。茎上につく葉は対生しそれぞれ3小葉をもつ。春に,茎の頂部に,短い花柄をもつ淡黄緑色の小花を横向きにつける。果実は数個の袋果が水平に開く。種子は小球形で表面に小突起をもつ。近縁種サバノオ I. dicarponがあるが,これは茎や葉にまばらに軟毛をもち,葉が紫褐色を帯び,種子の表面が平滑な点で区別される。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「トウゴクサバノオ」の意味・わかりやすい解説

トウゴクサバノオ
とうごくさばのお

シロカネソウ

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