日本大百科全書(ニッポニカ) 「トゥールネー」の意味・わかりやすい解説
トゥールネー
とぅーるねー
Tournai
ベルギー西部、エノー州北西部の工業都市。オランダ語名ドールニクDoornik。人口6万7232(2002)。フランス国境に近いスケルデ川の両岸に発達し、羊毛、じゅうたん、洋品雑貨製造などを中心とする工業がある。リエージュ北西19キロメートルのトンゲレンTongerenと並び、ベルギーのもっとも古い町の一つで、6世紀初めよりフランドルの中心地として大司教座が置かれた。12~13世紀が町の最盛期で、ノートル・ダム大聖堂、ベルギー最古の鐘楼、毛織物取引所などが建設された。第二次世界大戦中の1940年、ドイツ軍による爆撃で市の中心部に被害を受けた。
[川上多美子]
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