トゥ族(読み)トゥぞく

百科事典マイペディア 「トゥ族」の意味・わかりやすい解説

トゥ(土)族【トゥぞく】

中国,青海省東部の互助トゥ族自治県(1954年成立)に主に居住する民族言語はモンゴル語派。かつて〈蒙古人〉〈白蒙古〉を意味する多くの自称があったが,解放後〈土人〉という他称にもとづき現名に統一された。女性のフェルト製の帽子五色の布を袖の部分に貼った上着が特徴的。またラマ教寺院が多い。畑作耕作に従事。約19万人(1990)。

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世界大百科事典(旧版)内のトゥ族の言及

【モングオル語】より

…中華人民共和国の青海省互助トゥ(土)族自治県および民和県,大通県に居住するトゥ族の言語。トゥ族は自分たちを〈モンゴルmoʒGol〉と称し,また〈チャガーン・モンゴル〉(白いモンゴル)とも称する。民和県の言語では音節末のl音をr音に変えて発音するのでmoʒGorとなり,従来moʒGor~monguor語といわれてきた。 使用人口は約12万余で,モンゴル諸語の中では,ドンシャン(東郷)語,バオアン(保安)語,東部ヨグル(裕固)語などと比較的近い関係にあるが,他のハルハ語,ブリヤート語,オイラート語などとは著しい相違点をもち,特殊なモンゴル語の一つである。…

※「トゥ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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