デジタル大辞泉
「上着」の意味・読み・例文・類語
うわ‐ぎ〔うは‐〕【上着/上▽衣/▽表着/▽表▽衣】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
うわ‐ぎ うは‥【上着】
〘名〙
① 衣服を重ねて着る時に、一番外側に着る衣服。
※
散木奇歌集(1128頃)冬「柴の庵のねやのあれまにもる雪は我がかりそめのうはぎなりけり」
② 中古以来の
女房装束で、
重袿(かさねうちき)の一番上に着る袿
(うちき)。ふつう、五衣
(いつつぎぬ)の上、
唐衣(からぎぬ)もしくは
小袿(こうちき)の下になる。上襲
(うわがさね)。⇔
下着(したぎ)。
※本居本宇津保(970‐999頃)内侍督「からの御ぞ、おほんうはぎなどいへばさらなり」
③ 女房装束で、袴(はかま)に対し、上から腰をおおうもの。裳(も)。
※栄花(1028‐92頃)根合「袴(はかま)も同じ紅葉(もみぢ)の打ちたる、うはぎも白き」
※虎明本狂言・薬水(室町末‐近世初)「うはぎが似合ぬ、とらう」
⑤ 明治以後、洋服で、
ズボンなどに対し上半身に着る外側の衣服。
※暴夜物語(1875)〈永峰秀樹訳〉黒島王の伝「其計を行はんと上袍
(ウハギ)を脱
(ぬ)ぎて、
軽装(みがる)に打扮
(いでた)ち」
じょう‐ちゃく ジャウ‥【上着】
〘名〙 他の
地方から上方地方へ到着すること。〔文明本節用集(室町中)〕
※
上杉家文書‐大永四年(1524)一〇月九日・斯波政綿書状「仍已前者使者上着之砌、無其煩御懇之儀、祝着無他候」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の上着の言及
【ジャケット】より
…ウエスト丈から腰丈までの上着の総称で,一般には前明きで袖つきの外衣をいう。男女,子どもに広く用いられ種類は非常に多い。…
※「上着」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」