とてもかくても

精選版 日本国語大辞典 「とてもかくても」の意味・読み・例文・類語

とても‐かくても

  1. 〘 副詞 〙 ( 「とありてもかくありても」の意 )
  2. ( 決意強意表現を伴って ) どのようにしてでも。どんなことがあるにしても。どうあろうと。
    1. [初出の実例]「をのれはとてもかくても経なむ。女のかく若きほどにかくてあるなむ、いといとほしき」(出典:大和物語(947‐957頃)一四八)
  3. どちらにしても。いずれにしても。しょせん。結局。諦めの気持を伴いやすい。
    1. [初出の実例]「身の甲斐なくてとてもかくても珍らしからぬ世なりや」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android