とてもかくても

精選版 日本国語大辞典 「とてもかくても」の意味・読み・例文・類語

とても‐かくても

〘副〙 (「とありてもかくありても」の意)
① (決意強意表現を伴って) どのようにしてでも。どんなことがあるにしても。どうあろうと。
大和(947‐957頃)一四八「をのれはとてもかくても経なむ。女のかく若きほどにかくてあるなむ、いといとほしき」
② どちらにしても。いずれにしても。しょせん。結局。諦めの気持を伴いやすい。
※宇津保(970‐999頃)国譲下「身の甲斐なくてとてもかくても珍らしからぬ世なりや」

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