とてもかくても

精選版 日本国語大辞典 「とてもかくても」の意味・読み・例文・類語

とても‐かくても

  1. 〘 副詞 〙 ( 「とありてもかくありても」の意 )
  2. ( 決意強意表現を伴って ) どのようにしてでも。どんなことがあるにしても。どうあろうと。
    1. [初出の実例]「をのれはとてもかくても経なむ。女のかく若きほどにかくてあるなむ、いといとほしき」(出典:大和物語(947‐957頃)一四八)
  3. どちらにしても。いずれにしても。しょせん。結局。諦めの気持を伴いやすい。
    1. [初出の実例]「身の甲斐なくてとてもかくても珍らしからぬ世なりや」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む