トフチ(読み)とふち

日本歴史地名大系 「トフチ」の解説

トフチ
とふち

漢字表記地名「十弗」のもとになったアイヌ語に由来する地名。一八三〇年代前半の東西蝦夷地大河之図(東京国立博物館蔵)の「ヲホツナイ川」図に現十勝川と利別としべつ川の合流点下流支川沿いに「トブチ」が記載されている。天保郷帳には「トカチ場所」のうち「トブチ」とみえ、当地一帯は近代に入り十弗とおぷつ村に包含された。仮名表記は「トフチ」(玉虫「入北記」、島「入北記」、「蝦夷日誌」一編、「戊午日誌」登加智留宇知之誌、「戊午日誌」報十勝志)、「トブチ」(「廻浦日記」など)のほか、「とふふつ」がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android