日本大百科全書(ニッポニカ) 「トメ・アスー」の意味・わかりやすい解説 トメ・アスーとめあすーTomé-Açu ブラジル北部、パラ州北東部の小都市。人口4万7273(2000)。アマゾン川河口付近の支流アカラ川に沿い、州都ベレンから南へ110キロメートルの地に位置する。ブラジル北部の日本人移民の主要な集団移住地で、こしょうの大産地として知られる。1929年(昭和4)南米拓殖株式会社のもとに入植が始まり、マラリア発生で入植者は激減したが、第二次世界大戦後こしょう栽培の成功で急速に発展した。1960年代以降、カカオ、香料、パパイヤ、アブラヤシなども導入され、経営が多角化している。[山本正三] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例