最新 地学事典 「トモグラフィ」の解説
トモグラフィ
トモグラフィ
tomography
ジオトモグラフィとも。ボーリング孔や坑道を利用して調査対象領域を取り囲むように多数の送受信器を配置し,物性値の分布を可視化する物理探査技術の総称。伝播速度や減衰率を扱う弾性波トモグラフィおよび電磁波トモグラフィ,直流により形成される電位を扱う比抵抗トモグラフィなどがある。稠密なデータを取得し,インバージョン解析を用いて,実際の観測値とモデルから計算される値の残差の自乗和が小さくなるように計算を繰り返すことで最適モデルを求める。大量のデータを取得・解析するため,専用に設計されたコンピューター制御の測定装置と,演算能力の高い計算機を必要とすることから,1990年代になって実用的に用いられるようになった。
執筆者:上原 大二郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

