トラバンコール・コーチン(読み)とらばんこーるこーちん(その他表記)Travancore Cochin

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

トラバンコール・コーチン
とらばんこーるこーちん
Travancore Cochin

インド南西部、ケララ州南部の地域名。旧州名。アラビア海に面するマラバル海岸に18世紀にできたコーチントラバンコール藩王国が、1949年に統合してトラバンコール・コーチン州となった。しかし1956年に周辺の同一言語(マラヤラム語)使用地域を含めてケララ州に再編成された。面積は2万4000平方キロメートルでケララ州の63%にあたる。

[成瀬敏郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のトラバンコール・コーチンの言及

【トラバンコール・コーチン藩王国】より

…47年8月のインド独立に際し,両国とも藩王はインドへの編入を表明し,円滑に併合された。一方,1940年代半ばからマラヤーラム語を共有するこれら地域で,言語別州再編要求の運動が開始されており,独立後の49年7月にトラバンコール・コーチンTravancore‐Cochin州が成立。しかし言語州要求の運動は収まらず,結局55年の州再編委員会報告に基づく翌56年の全インドにわたる言語別州再編の措置によって,トラバンコール・コーチン州からタミル語の5郡を除き,一方,英領下でマドラス州に属したマラバル県が加えられてケーララ州となり今日に至る。…

※「トラバンコール・コーチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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