トン・おろか・うれえる・みだれる

普及版 字通 の解説


7画

[字音] トン
[字訓] おろか・うれえる・みだれる

[字形] 形声
声符は屯(とん)。屯にあつまる、かたまるなどの意がある。〔玉〕に「悶(もだ)ゆるなり」、また「亂るるなり」とあり、〔楚辞離騒〕に「と鬱邑(うついふ)して余(われ)侘(たてい)す」の句がある。とは憂悶することをいう。

[訓義]
1. おろか、おろかなさま、鈍愚の意。
2. うれえる、心むすぼれる、おもいしずむ。
3. もだえる、みだれる。
4. 諄(じゆん)と通じ、さとす、つげさとす。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 イキドホル・ミダル・ウレフ

[語系]
tjiun、惷・蠢thjiunは声近く、惷(しゆん)は惷乱、蠢(しゆん)は擾(みだ)れ動くことをいう。春は古い字形では屯に従う字であった。また諄tjiunは同声、をその義に通用することがある。

[熟語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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