最新 地学事典 「トンガリロ火山群」の解説
トンガリロかざんぐん
トンガリロ火山群
Tongariro volcano group
ニュージーランド北島の中央部にある第四紀火山群の総称。タウポ地溝帯の南端に位置し,北からトンガリロ,ナルホエ(ナラホイ),ルアペフ火山と連なるが,ルアペフを除くことが多い。トンガリロ火山(1,967m)では2万年よりも古い火山体は氷河で削剝される。ノースクレーター,ブルーレークは原形をとどめ,テ・マリ火口とレッドクレーターはヨーロッパ人の入植以降にも噴火した。南山麓のタマレークは1万年前に生じたマールである。西および東の山腹には,北東~南西方向の断層地形が顕著。ナルホエ火山(2,287m)は2,500年前に誕生した円錐形の成層火山。過去100年間に数十回噴火し,1949,54~55年噴火では溶岩を噴出し,74~75年の噴火ではスコリア流が発生した。主に輝石安山岩からなるが,レッドクレーターでは玄武岩溶岩・スコリアを噴出した。
執筆者:小林 哲夫
参照項目:ルアペフ火山
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

