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断層地形 だんそうちけいfault topography

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

断層地形
だんそうちけい
fault topography

断層運動によってつくられた地形構造地形 (変動地形) の一種。断層崖地塁傾動地塊地溝断層角盆地断層谷などがこれに含まれる。南北アメリカ西部,日本,ニュージーランドなどの造山帯に含まれる地域に多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

だんそうちけい【断層地形 fault topography】

断層がなんらかの形態で地表に表現されている地形をいう。これには,断層に沿う選択的な浸食作用起伏に現れた断層組織地形と,断層運動による地表面の食違いが起伏に現れた断層変位地形ないし活断層地形がある。
[断層組織地形]
 断層沿いには断層運動に伴ってある幅をもった破砕帯が発達しており,この部分は周辺に比べて浸食に対する抵抗性が弱い。したがって,断層線ないし断層帯に沿って浸食されやすく,ほぼ直線状に延びる断層線谷がつくられていく。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

断層地形
だんそうちけい

断層によって形成された種々の地形をさすが、断層運動そのものによって形成されたもの(断層変位地形)と断層破砕帯の侵食されやすさに起因するもの(断層による差別侵食地形)の大きく2種類に分けられる。
 前者は、断層運動による地表変位や地表変形が繰り返されることによって形成された独特の地形であり、代表的なものとしては、断層崖(がい)、撓曲(とうきょく)崖、断層谷、尾根・河谷の系統的屈曲、閉塞(へいそく)丘、断層池などがあげられる。古い地質時代に活動を停止した断層については、その後の侵食や堆積(たいせき)によって断層変位地形が失われるため、現在確認される断層変位地形は活断層によるものであると考えられている。断層変位地形に類似する用語として変動地形があるが、これは断層変位地形に加えて、隆起・沈降などの広域の地殻変動によって形成された地形(段丘や隆起波食棚(はしょくだな)など)も含む用語である。
 後者は、繰り返す断層運動によって断層沿いに形成された破砕帯が周囲の岩石よりも軟らかく、侵食されやすいために形成されたものであり、差別侵食地形(組織地形)の一種である。断層線谷や断層鞍部(あんぶ)がこれにあたる。すでに活動を停止している断層においても差別侵食は起こるため、これらの地形のみの存在によって活断層を認定することはできない。衛星画像等で認識される線状模様(リニアメント)も、その多くが断層による差別侵食地形であり、それらの断層が活断層であるか否かを判断するには、個別に断層変位地形の有無を確認する必要がある。[金田平太郎]

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世界大百科事典内の断層地形の言及

【断層】より

…鏡肌の上には断層の運動方向を示唆する条線が観察されることもある。
[断層地形]
 断層運動によって断層の両側の岩石が変位し異なる種類の岩石が接する場合や,断層破砕帯が幅広く発達している場合,さらには断層運動が生じて以降浸食作用があまり進んでいないような場合,断層に沿って特有の地形が見られることがある。このような断層特有の地形を総称して断層地形という。…

※「断層地形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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