日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナルホエ火山」の意味・わかりやすい解説
ナルホエ火山
なるほえかざん
Ngauruhoe Volcano
ニュージーランドの北島中央部にある安山岩の成層火山。標高2291メートル。トンガリロ火山群の一つの峰を構成し、2500年前から成長し始めた。1839~1977年の間に約60回噴火し、同国では南隣にあるルアペフ火山とともにしばしば噴火する火山である。爆発型噴火で、火砕流、溶岩流、火山泥流も発生しやすい。1968年にはルアペフ火山と相次いで活動した。83年に地震が群発した。トンガリロ火山群に属し、北側にトンガリロ、南側にはルアペフの両活火山が数珠(じゅず)つなぎに並んでいる。トンガリロ国立公園内にある。
[諏訪 彰・中田節也]
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