ドイツ=ポーランド補償基金(読み)ドイツポーランドほしょうききん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ドイツ=ポーランド補償基金
ドイツポーランドほしょうききん

ドイツ=ポーランド融和基金ともいう。第2次世界大戦中,ドイツとドイツ占領下にあった諸国収容所では,約 1000万人以上の外国人が強制労働に従事した。そのうちの 200万人はポーランド人で占められていて,戦後,100万人弱の生存者補償を求めていた。ドイツ政府は,「ポーランド旧体制指導者は 1956年に補償を放棄した」という態度をとり続けていたが,ポーランド政府の強い要求により,91年6月,強制労働に服したポーランド市民への5億マルク規模の補償金を設定することを決定し,連邦会議もそれを承認した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android