ドボリャニン(その他表記)dvoryanin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドボリャニン」の意味・わかりやすい解説

ドボリャニン
dvoryanin

ドボリャンストボとも呼ばれる。ロシアの社会身分の一つ。モスクワ大公の国家建設過程において重要な役割を果した貴族階級。本来,彼らは諸公や世襲貴族の邸 (ドボール) で仕える下級廷臣で,モスクワでは大公の軍隊主力を構成し,その軍役奉仕の代償として封地 (ポメスティエ ) を与えられた。この封地にはおもに大公が,諸公や門閥貴族から没収した世襲地 (ボッチナ) があてられたので,大公と利害を同じくし,大公の門地制廃絶のための諸政策を大いに推進した。ときに「ボヤール (大貴族階級) 」と対比して,「士族」と訳されることもある。ピョートル1世 (大帝) の改革によりボヤールストボの名称が廃されたのに伴い,貴族一般をさすようになった。彼らの特権は 1785年の認可状によって法律的に強化されたが,1861年の農奴解放以後は,資本主義の発達に伴って経済力を弱めていった。 1917年の十月革命によって廃止。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む