ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 ドミニオン・オブ・ニューイングランドDominion of New England ニューイングランド王領とも呼ばれる。アメリカ植民地時代にイギリスが植民地統制の強化を目指して行なった広域支配。 1684年マサチューセッツ湾植民地への国王特許状取消しを契機にメーンとニューハンプシャーを併合して「ドミニオン・オブ・ニューイングランド」を形成し,1人の総督 J.ダッドリーの支配下においた。 86年 E.アンドロスが総督に任命されプリマス植民地をこれに併合,さらに 87年ロードアイランドとコネティカットの両植民地も併合された。 88年ニューヨークとニュージャージー植民地もこれに併合し,残るペンシルバニア植民地も併合してメリーランドの北のすべての植民地を「ドミニオン」に統合しようとしたとき,本国で名誉革命が起り,植民地の各地に革命運動が波及して,総督アンドロスら国王官吏が逮捕,投獄され,「ドミニオン」は解体した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by