化学辞典 第2版 「ナイロン塩」の解説
ナイロン塩
ナイロンエン
nylon salt
ナイロンをつくるための原料として用いられるジアミンと二塩基酸との等モル反応物の塩.重縮合反応で高分子量のものを得るためには,ジアミンと二塩基酸とを正しく等モルずつ反応させる必要があるため,たとえばナイロン66の場合にはヘキサメチレンアンモニウムアジペート(白色の針状結晶,融点197~198 ℃)[H3N(CH2)6NH3][OOC(CH2)4COO]をつくり,再結晶により精製したのち,これを減圧下加熱脱水して重縮合を行う.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報