ナシカメムシ(読み)なしかめむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナシカメムシ」の意味・わかりやすい解説

ナシカメムシ
なしかめむし / 梨亀虫
梨椿象
[学] Urochela luteovaria

昆虫綱半翅(はんし)目異翅亜目クヌギカメムシ科に属する昆虫。体長10~13ミリメートル。体は黒褐色で、黄白色の小斑(しょうはん)を散布し、各脚脛節(けいせつ)に黄白色の横帯がある。サクラ(ソメイヨシノなど)、ナシ、ウメ、リンゴなどのバラ科樹木にすみ、社寺や並木など植栽された木にみられる。9~10月に紐(ひも)状の卵塊を幹上に産み、2齢幼虫で越冬し、6~7月に羽化する。北海道から九州にかけて分布し、朝鮮半島や中国にも産する。近縁種のヨツモンカメムシU. quadrinotataは、大形で体長14~17ミリメートル、体は暗赤褐色で、前翅には2個、計4個の黒紋をもつ。日本全土に分布し、おもに山地性。ハルニレ、オヒョウなどのニレ科樹木にすむ。

[林 正美]

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