ナスカピ族(読み)ナスカピぞく(その他表記)Naskapi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナスカピ族」の意味・わかりやすい解説

ナスカピ族
ナスカピぞく
Naskapi

北アメリカ北東部に住むアメリカインディアンの一民族で,アルゴンキン語の方言を話し,文化的にモンタニェ族と共通する点が多い。ツンドラ草原におおわれたラブラドル高原に住み,カリブー猟に依存する移動生活をおくっていた。服装は海岸エスキモーと似ており,カヌーそりに加えて犬ぞりもエスキモーから学んだ。血縁でつながるバンドに分れて暮し,ヨーロッパ人の毛皮交易が始ると,毛皮猟にたずさわる人が多くなった。

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世界大百科事典(旧版)内のナスカピ族の言及

【アメリカ・インディアン】より


[亜極北文化領域]
 この領域は北方針葉樹林(タイガ)とほぼ一致し,アラスカ内陸のユーコン川,クスコキウム川の中・上流域からカナダ北東部のラブラドルまで広がる。タイガに居住する原住民はタナイナ族,ヘア族,チペワイアン族などのアサバスカ(ナ・デネ)系言語を話すインディアンと,クリー族,ナスカピ族などアルゴンキン系言語を話すインディアンである。 彼らの伝統的な生業活動は狩猟と漁労である。…

※「ナスカピ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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