ナスレッディンホジャ(その他表記)Nasreddin Hoca

改訂新版 世界大百科事典 「ナスレッディンホジャ」の意味・わかりやすい解説

ナスレッディン・ホジャ
Nasreddin Hoca

アナトリアを中心とし,広くトルコ族の間,さらに,かつてのオスマン帝国の領土内で語り伝えられている滑稽・頓智譚の主人公。このような話は,アラブ,ペルシア,トルコの文学ではラティーファlaṭīfaと呼ばれるジャンルに属する。ナスレッディン・ホジャを主人公とする滑稽・頓智譚は,現在,550話以上にのぼる。トルコ人は,だいたいにおいて彼を実在の人物と考え,トルコのアクシェヒルAkşehirの郊外には,彼の霊廟といわれるものが現存する。ただし,その生存年代については,13世紀初頭~同世紀後半説,13世紀後半~14世紀初頭説,14世紀後半~15世紀初頭説そのほかいくつかの見解がある。これに対して,ヨーロッパの学者の中には,彼の実在を疑問視する者が多いが,アナトリアにナスレッディンという人物がいて滑稽・頓智譚を残し,それらを中核として,アラブやイラン起源の類話が集められたという可能性が強い。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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