中核(読み)ちゅうかく

精選版 日本国語大辞典 「中核」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐かく【中核】

〘名〙 物事中心。重要な部分核心
忠直卿行状記(1918)〈菊池寛〉二「その激怒は〈略〉燃え狂って居るものの、中核の処には癒しがたい淋しさの空虚が」

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デジタル大辞泉 「中核」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐かく【中核】

物事の中心。重要な部分。「組織中核
[類語]中枢枢機枢軸機軸枢要中心しゅじくかなめはしら中軸主軸主体主力基幹根幹要石かなめいし大本おおもと根本基盤大根おおねキーストーン

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世界大百科事典内の中核の言及

【近代世界システム論】より

…すべての国や地域が,大きなタイム・ラグを含みつつ,いずれは封建社会から近代資本主義社会へ移行していく,とする単一の発展段階論を前提とする一国史観とは逆に,大航海時代以後の世界は,銀などの貨幣素材,砂糖,茶,ゴム,石油などの換金作物・製品などの大規模な分業システムとして成立している。システムの内部は,自由な賃金労働を主体とする〈中核〉地域と,歴史的にいえば何らかの〈強制〉労働が中心となった〈周辺〉,およびその中間としての〈半周辺〉などに機能分化している。16世紀の成立期には,西欧が中核,再版農奴制の東欧やエンコミエンダや奴隷制のラテン・アメリカが周辺,折半小作制の南欧が半周辺を構成した。…

※「中核」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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