ななむ(読み)ナナム

デジタル大辞泉 「ななむ」の意味・読み・例文・類語

な‐なむ

[連語]《完了の助動詞「ぬ」の未然形終助詞「なむ」》…てしまってほしい。…てしまってくれ。
「墨染めのくらまの山に入る人はたどるたどるも帰り来―」〈大和・一〇五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ななむ」の意味・読み・例文・類語

な‐なむ

(完了の助動詞「ぬ」の未然形に終助詞「なむ」の付いたもの) 事態の確実な実現を期待しあつらえ望む意を表わす。…てしまってほしい。…てしまってくれ。
伊勢物語(10C前)八二「おしなべて峯もたひらになりななむ山の端なくは月も入らじを」

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