ナビゲートDVD(読み)なびげーとDVD/なびげーとでぃーぶいでぃー(英語表記)navigate DVD

知恵蔵 「ナビゲートDVD」の解説

ナビゲートDVD

新作映画の公開前に本編宣伝用として作られた販売・レンタル用DVD。ナビDVDともいう。1999年に広末涼子主演「秘密」の公開時に宣伝用として無料でレンタルビデオ店に置かれたのが始まりとされている。現在は大半有料で、収録時間は30分〜1時間ほど、販売価格は2500〜4000円程度。本編のあらすじや登場人物の紹介、専門用語の解説、出演者や監督のコメント、撮影風景などが収められている。ただし、洋画の場合、諸権利の関係から日本独自に製作することは難しく、今のところ邦画と例外的に韓国映画だけに限られている。ナビ版が出たばかりの頃は、新作と間違われることもあったが、現在では映画ファンの間で認知され、「世界の中心で、愛をさけぶ」のように生産が追いつかないほど人気のナビ版も発売されている。

(宮本治雄 映画ライター / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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