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生産 せいさん

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ナビゲート ビジネス基本用語集の解説

生産

生産とは、財やサービス、あるいは付加価値を産み出す諸活動のことをいう。工業に限らず、農業や水産業などの育成や採取の活動も含む。企業内においてもサービスや販売、あるいは管理系の部門であっても付加価値を生み出す活動は生産といえるし、生産性を測る対象とされるが、日常的には工場を中心とする製造活動をさして生産と用いられることが多い。

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デジタル大辞泉の解説

しょう‐さん〔シヤウ‐〕【生産】

《「しょうざん」とも》
子を生むこと。また、子が生まれること。出産。
「―より成人に至るまで終に物言ふ事なし」〈盛衰記・二四〉
暮らしのために働くこと。
明くれば公事に逼(せめ)られ暮るれば―に哀しむ」〈地蔵菩薩霊験記・一〇〉

せい‐さん【生産】

[名](スル)
生活に必要な物資などをつくりだすこと。「米を生産する」「大量生産
人間が自然に働きかけ、財・サービスをつくりだし、または採取・育成する活動。
出産。しょうさん。

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世界大百科事典 第2版の解説

せいさん【生産 production】

一般に,物的・人的環境に働きかけて生活の資料を生み出す活動をいう。そのさい,生活の資料とはたんに有形の物財だけでなく,無形のサービス(用役),たとえば交通,医療,娯楽などのサービスをも含むと解すべきである。広義には孤立して行う自給自足的な生産活動,あるいは家庭の主婦の家事労働や芸術家の創作活動も生産と呼べるが,狭義には交換や取引の対象となるサービスを生み出す活動を生産といい,経済学がふつう問題にするのはこの意味での生産である。

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大辞林 第三版の解説

しょうさん【生産】

( 名 ) スル
子供を産むこと。また、生まれること。出産。 「 -より成人に至るまで終に物云ふ事なし/盛衰記 24
生活のために働くこと。

せいさん【生産】

( 名 ) スル
生活に必要な品物を作り出すこと。 「電気部品を-する」 「大量-」
財貨を生み出す各種経済活動の総称。 → 国民総生産
生活。家業。なりわい。 「其-の難きは農民に異ならず/文明論之概略 諭吉
生まれること。生まれ。 「此国に-せし民人は/日本風景論 重昂」 〔漢籍では多く「出産する」意で使われる。福沢諭吉門下の松田晋斎が英語 production の訳語として、「史記」の「生産(生活のための仕事)」に求めた可能性が高い〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

生産
せいさん
production

人間生活に必要な物資・用役をつくりだす経済的行為のこと。用役(サービス)の提供をも生産とみるかどうかで、経済学の見方は二つに分かれる[一杉哲也]

物的生産・用役生産

主として投下労働価値説にたつ人々は、物的生産のみを生産とみるので、農林水産業・鉱業・工業・建設業などの物的生産部門と、それに直結する運輸業・倉庫業・通信業などの物的流通部門が生産部門であるとしている。これらの生産物を生み出す労働が生産的労働であり、これ以外の主として人が人にサービスを提供する労働は不生産的労働とよばれる。
 この見方は、経済とは人間が労働力を発揮して、機械・道具などの生産手段を用いて自然に働きかけ、人間生活に必要な物資を獲得する行動であるとする経済観に基づいている。ついで経済を生産→分配→消費・蓄積→生産という、無限に繰り返される循環過程としてみるとき、生産に人々がどう関係しているかによって分配のルールが決まるし、分配分を得て初めて人々は消費・蓄積できるのだから、生産は経済の本源的・基礎的行為であることになる。
 これに対して、主として主観価値説にたつ人々は、用役(サービス)の提供も生産とみる。これは、生産が人間の欲求充足のために行われるのであり、経済循環を消費・蓄積→生産→分配→消費・蓄積の繰り返しとみて、人間が直接・間接に欲求する物資・用役だけが生産されるとみているのである。
 この場合、直接、欲求充足に用いられない生産手段そのものの生産、すなわち蓄積がなぜ行われるかが問題となろう。これに対する答えが迂回(うかい)生産である。ある期間において生産可能な生産物すべてを消費してしまわないで、その一部を間接的な生産手段として蓄積すれば、次の生産段階でそれを利用することによって、直接的な消費物資がより能率的に生産できる。こうした回り道的な生産の有利さが「迂回生産の利益」である。[一杉哲也]

生産要素

生産に本源的に必要とされる財あるいは用役は生産要素とよばれ、伝統的な古典派経済学の区分に従えば労働・土地・資本の三つに分類される。この分け方は、生産要素が生産過程で協働する点ではなく、むしろ労働に賃金、土地に地代、資本に利子および利潤というように、当時のイギリスの三大階級に階級所得が分配される点にその視点を置いていた。しかし現在では生産に視点を置いて、労働力・土地・資本財を生産の三要素とする考え方がとられるようになった。労働力は労働が提供する用役であり、土地は大地の広がりとしての土地だけでなく、生産に必要なすべての自然資源・気候・風土などを含み、資本財は道具・機械・設備・原材料・燃料・動力などをさしている。また、労働と土地はその性格上、本源的生産要素とよばれ、資本財は生産された生産手段とよばれる。
 一方、このような区分に対して、企業者能力を生産要素の一つに数える考え方がある。そこでは企業者能力に対する報酬は企業利潤とされる。しかし、もし企業者能力をもつ企業者に希少性があるならば、革新と競争が行き着いた静態的・単純再生産的状態でも企業利潤は消滅しないが、そのとき企業利潤は企業者賃金ともよばれるべきものとなる。また私有財産制を否定する社会主義社会においては、企業利潤は存在しても、それは企業者には帰属しないから、企業者能力を生産要素の一つとすることはできないとされている。[一杉哲也]

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世界大百科事典内の生産の言及

【資本】より

…この概念は資本主義経済あるいはその萌芽である経済組織を分析するための概念として発生したものであり,その意味は根本において二つに限定される。資本は第1に,個人にとって所得を得るための手段である資産の蓄積を意味し,第2に,社会にとって生産を行うための要件である実物の蓄積を意味する。日常の用法では,〈資本〉の語は元手,つまり貸付けを通じて利子を獲得するための元金,あるいは営業の成立に必要な資金を指すのが普通である。…

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