ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナル文化」の意味・わかりやすい解説 ナル文化ナルぶんかNal culture パキスタン,中央バルチスターンの金石併用時代の文化。 1925年に H.ハーグリーブスが調査したジャラワン地方ナル村に近い遺跡ソール・ダンプの二次葬の墓から出土した土器を指標とする。土器は淡黄色の地に黒などで文様を描いた多色彩文土器で,幾何学文,動植物文が縦線でパネル状に分割された文様帯に描かれる。銅器や石斧などの石器類があるが石刃はない。アムリ,ヌンダーラの土器と関係が深く,ほぼインダス文明と並行する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by