にお(読み)ニオ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「にお」の意味・わかりやすい解説

にお
にお / 堆

刈った稲を円錐(えんすい)形に野外に積み上げたもの。ニホが古い語で、ニオ、ミゴ、ニゴニュウニョウ、ノウ、ノオなど地方ごとにかなり呼び名は動揺して伝えられ、また刈り稲以外に藁(わら)や柴(しば)の積み上げにその名は流用されてもいる。新嘗(にいなめ)のニイ、供物ニエと関連する語といわれるが、語源は明らかでない。またこうした稲むら、稲積みをスズシ、スズミ、スズキ、コズミ、ホヅミ、タツボなどとよぶ地方もかなり広い。稲穂の掛け干し方式が一般化する以前は、稲穂を刈り田に積んで乾燥させるのが通例で、おそらく刈り穂の祭りがその場で行われたと推測される。しかし鎌(かま)刈り以前の「穂摘み」の場合の事情は不明である。

[竹内利美]


ニオ
にお

カイツブリ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「にお」の意味・わかりやすい解説

ニオ

「カイツブリ」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のにおの言及

【カイツブリ(鸊鷉)】より

…キリ,キリ,キリ,あるいはケレ,ケレ,ケレ,……と鳴く。この鳥は古くはニオ(鳰)と呼ばれ,浮巣は不安定なものとして歌に詠まれた。琵琶湖は〈鳰の海〉と呼ばれていた。…

※「にお」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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