デジタル大辞泉
「山国」の意味・読み・例文・類語
やま‐ぐに【山国】
山の多い国や地方。また、四方を山に囲まれた土地。「山国育ち」
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やま‐くに【山国】
- 〘 名詞 〙
- [ 一 ] 昔、皇居の御料であった丹波国山国郷(京都市右京区の北部)のこと。また、その地の農民が上京して、皇居に勤仕した仕丁の頭。
- [初出の実例]「やま国やゑせ木のくれはかさなれどきらはるる身は独こそをれ」(出典:七十一番職人歌合(1500頃か)四二番)
- [ 二 ] 豊前国下毛郡(大分県中津市)の郷名。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
やま‐ぐに【山国】
- 〘 名詞 〙 山の多い国。山に囲まれた地方。
- [初出の実例]「あさましく貧しき山国にて、あぶるるにたよりなければ、余所にして怠りたるにぞ」(出典:読本・春雨物語(1808)海賊)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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山国(大分県)
やまくに
大分県北西部、下毛(しもげ)郡にあった旧町名(山国町(まち))。現在は中津市(なかつし)の西端部にあたる地域。旧山国町は1958年(昭和33)町制施行。2005年(平成17)中津市に編入。旧町名は古代の郷(ごう)名、山国川の名にちなむ。国道212号、496号が通じる。北に英彦(ひこ)山がそびえ、開析溶岩台地が広く、林業とシイタケ栽培が盛ん。山国川上流の谷底平野には米作が行われる。中心の守実(もりざね)には温泉がわく。耶馬渓猿飛の甌穴(やばけいさるとびのおうけつ)群、鷹ノ巣(たかのす)山のビュートは国指定天然記念物。守実の神尾家住宅(かみおけじゅうたく)は江戸時代中期の1771年(明和8)に建てられた国指定重要文化財。
[兼子俊一]
山国(京都府)
やまぐに
京都市右京(うきょう)区の北西部にあたる旧京北(けいほく)町の一地区。禁裏(きんり)との関係が深く、幕末の戊辰(ぼしん)戦争では山国郷の郷士が山国隊を組織して戦いに参加した。毎年10月に行われる山国神社の還幸祭で山国隊の行進がみられ、山国隊軍楽は京都府の無形民俗文化財となっている。
[編集部]
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山国
やまくに
大分県北西部,中津市西部の旧町域。山国川の上流域にあり,福岡県に接する。 1951年三郷村,溝部村,槻木村の3村が合体,1958年町制。 2005年中津市に編入。信仰の山として知られる英彦山 (1200m) の南東麓で,溶岩台地が大部分を占める。山地が広く,シイタケ栽培,製材業のほか,河谷低地では米作も行なわれる。耶馬日田英彦山国定公園に属し,標式的なビュート (溶岩台地が浸食された尖状の山) をなす鷹ノ巣山および猿飛の甌穴群は,ともに国の天然記念物。
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「山国」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典(旧版)内の山国の言及
【京北[町]】より
…中心集落は明智光秀の築いた周山城跡がある周山で,京都市から周山街道(国道162号線)が通じ,商業が盛ん。山国は古くから皇室と関係が深く,平安時代から皇室領の山国荘があり,南北朝期には北朝の光厳天皇が常照皇寺を開き,隠棲の地とした。境内には光厳天皇陵,後花園天皇陵があり,天然記念物の九重桜もある。…
※「山国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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