平成19年8月23日にニコンが発表したプロ用デジタル一眼レフカメラ、ニコンD3に搭載された イメージセンサー は、35mmフィルムの画面サイズ36×24mmに準じた撮像サイズ36.0×23.9mmのCMOSセンサーであった。ニコンは、この撮像フォーマットを「35mmフルサイズ」とは呼ばず、あえて「ニコンFXフォーマット」と名付けた。従来のAPS-Cサイズ相当の撮像素子を ニコンDXフォーマット と呼んでいたことに対応する意味で付けたとされる。 ところで、なぜ35mmフルサイズと呼ばなかったのか…。ここからは編集部の推測だが、短辺が23.9mmとわずかに短いこと、このため撮像サイズが、たとえば「サイズL」で[4,256×2,832ピクセル]と、キヤノンの35mmフルサイズ・デジタル一眼レフカメラ EOS-1Ds Mark III のように完全に3:2(4,254×2,836)になってはいないことも一因ではないだろうか。