ニヒリズム革命(読み)ニヒリズムかくめい(その他表記)Die Revolution des Nihilismus; Kulisse und Wirklichkeit im Dritten Reich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニヒリズム革命」の意味・わかりやすい解説

ニヒリズム革命
ニヒリズムかくめい
Die Revolution des Nihilismus; Kulisse und Wirklichkeit im Dritten Reich

ドイツの政治家 H.ラウシュニングの著書。 1938年刊。ラウシュニングはダンチヒの地主階級に属する保守主義者で,同市参事会議長。ナチ党員としてヒトラーとしばしば会見できる地位にあったが,党政策に反対して辞任,アメリカへ亡命した。本書は,反ナチに転じた著者がその体験に基づいてナチズムの本質を暴露し,その危険性を全ヨーロッパに訴えたものである。著者によればナチスの世界観なるものは単なる手段にすぎず,その本質は一切の原理を欠いたニヒルな権力衝動,破壊的支配欲にほかならないとされる。本書は,対ナチ寛容政策への批判として歴史的意義を有するのみならず,元ナチ党員の体験に根ざしたナチズム批判として資料的価値も大きい。

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