ぬれば

精選版 日本国語大辞典 「ぬれば」の意味・読み・例文・類語

ぬれ‐ば

  1. ( 完了の助動詞「ぬ」の已然形に接続助詞「ば」の付いたもの )
  2. 順接確定条件を表わす。…たので。…てしまったので。
    1. [初出の実例]「ひばり上がる春へとさやになり奴礼波(ヌレバ)都も見えず霞たなびく」(出典万葉集(8C後)二〇・四四三四)
  3. 恒常的条件を表わす。…てしまうときっと。
    1. [初出の実例]「人の品高く生まれぬれば、人にもてかしづかれてかくるる事多く」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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