ネクトネブフ1世(読み)ネクトネブフいっせい(その他表記)Nekhtnebf I; Nectanebo I

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネクトネブフ1世」の意味・わかりやすい解説

ネクトネブフ1世
ネクトネブフいっせい
Nekhtnebf I; Nectanebo I

古代エジプト第 30王朝初代の王 (在位前 379~前 363) 。ネクタネボ1世とも呼ばれる。アケメネス朝ペルシアの侵入に悩まされ,約 20万の異国人と2万のギリシア人傭兵軍を率いて侵入したペルシアの将軍ファルナバズスに一時は敗北を喫したが,メンデス近郊の激戦ののち,ペルシア軍を撃退し,ペルシアからの脅威を取り除いた。一方ギリシアとの貿易では輸入品に税をかけて利益を神殿に捧げた。また治世の後半は各地で神殿の修復にあたり,下エジプトのベフビットエルハガルのイセウム (イシス神殿) やセラピウム,フィラエ島の神殿建立に着手したことで知られる。

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