改訂新版 世界大百科事典 の解説 ノルウェジアン・エルクハウンド[種]Norwegian elkhound 原産地がノルウェーの獣猟犬。このイヌはサルキーとともに世界最古の犬種で,スカンジナビア地方では紀元前数千年の昔から存在したといわれる。犬種名のとおり北ヨーロッパからアジアに生息するヘラジカ猟に活躍した。クマやオオカミ猟にも使われ,また万能犬として牧羊犬,家庭犬,警備犬,軍用犬にも利用されてきた。性格は大胆で忍耐強く,温和でもある。体高は約45~52cm,三角形の立ち耳,太い巻尾で中型日本犬によく似ている。被毛は稠密(ちゆうみつ)で寒さにとくに強く,過去7000年来ほとんど変化せず,北方系古代犬種の原形を伝えている。執筆者:一木 彦三 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by