デジタル大辞泉 「稠密」の意味・読み・例文・類語 ちゅう‐みつ〔チウ‐〕【×稠密】 [名・形動](スル)一つのところに多く集まっていること。こみあっていること。また、そのさま。「人口の稠密な都市部」「人家の稠密する地域」[補説]「ちょうみつ」と読むのは誤り。[派生]ちゅうみつさ[名][類語]密・過密・櫛比しっぴ・所狭しと・軒を並べる・立錐の余地もない・ぎゅうぎゅう・ぎしぎし・ぎちぎち・きちきち・ぎっしり・びっしり・すし詰め・目白押し ちょう‐みつ〔テウ‐〕【×稠密】 [名・形動]「ちゅうみつ(稠密)」の誤読。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「稠密」の意味・読み・例文・類語 ちゅう‐みつチウ‥【稠密】 〘 名詞 〙① ( 形動 ) ( ━する ) ひとところに多く集まっていること。こみあうこと。また、そのさま。ちょうみつ。[初出の実例]「若山谷阻険。地遠人稀之処。〈謂。縦山谷阻険。而人居稠密。或雖二人居稀踈一〉」(出典:令義解(833)戸)「下宿、人戸稠密、繁華歳に加る」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)五)[その他の文献]〔曹植‐七啓〕② 数学で、位相空間の部分集合の性質の一つ。位相空間Aの部分集合Bを含む最小の閉集合がAに一致するとき、BはAで稠密であるという。 ちょう‐みつテウ‥【稠密】 〘 名詞 〙 ( 形動 ) =ちゅうみつ(稠密)〔新撰字解(1872)〕[初出の実例]「人家の稠密(テウミツ)いたしまする所を歩行(ある)きまして」(出典:落語・紫檀楼古木(1895)〈柳家禽語楼〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「稠密」の意味・わかりやすい解説 稠密 (ちゅうみつ)dense X,Aは点集合で,AがXに含まれるとする。このとき,Xのどんな点のどんな近傍をとっても,そのなかにAの点が存在するならば,AはXで稠密であるという。例えば,直線l上に定点Oがあるとき,l上の点全体の集合をXとし,Oからの距離が有理数であるようなl上の点全体の集合をAとすれば,AはXで稠密である。Xが位相空間で,Aがその部分集合の場合も同様に稠密という概念が定義される。執筆者:中岡 稔 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by