ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハイパー繊維」の意味・わかりやすい解説 ハイパー繊維ハイパーせんいhigh performance fiber 新しい機能を付与したハイパフォーマンス繊維 (高性能繊維) の略。繊維を 0.1μ程度まで捕捉し,より合せた糸で作った織物は柔軟性に富み透湿性をもつ。また,繊維は非晶部分と結晶部分よりなるが,非晶部分を薬品で架橋することにより,洗濯してもしわのできない織物を作ることができる。その他,金属フタロシアニンがペンダントしている繊維を用いた防臭布,サーモクロミズムを示す色素をマイクロカプセル化してコートして得られるカメレオン繊維など,多くのハイパー繊維が作られている。ポリ-p-フェニレンテレフタルアミドや,ポリ-p-フェニレンベンゾビスチアゾール (PBZT) は,弾性率が高く耐熱性の高い繊維で,スーパー繊維として知られている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by