はがせ船(読み)はがせぶね

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「はがせ船」の意味・わかりやすい解説

はがせ船
はがせぶね

16世紀から 17世紀末期まで,日本海海運の主力として北国船とともに活躍した北陸地方の廻船の船型名称。普通 100石積みから 800石積みまでで,船底両側に刳 (く) り出しのおも木を用い,その間に厚い板で張りつめる平底の独特の構造をもつじょうぶな船だった。しかし 17世紀中期以後,日本海方面にも普及しはじめた弁才船に比べて帆走性能が劣り,漕櫓用の水夫を必要とするため廻船としての経済性が低く,やがて弁才船に対抗できずに 18世紀以後は海運の主力の座を追われ,北陸地方の一部でローカルの廻船として使用される程度にすぎなくなった。

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