普及版 字通 の解説
18画
(異体字)
25画
[字訓] つりがね・おおがね・すき
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(ふ)。〔説文〕十四上に「なり。上の木上の金(金飾り)なり」とし、また「一に曰く、田なり」とあって、すきの意がある。〔詩、周頌、臣工〕に「乃(なんぢ)の錢を(そな)へよ」とあり、錢もすきの古名。〔説文〕にまたの字があり、「大なり。淳于(じゆんう)(楽器の名)の屬なり。・磬(けい)に應ずる以(ゆゑん)なり。(セット)には二金を以(もち)ふ。樂には則ちを鼓(う)つて之れに應ず」とあり、鐘の意とする。斉の〔叔夷(しゆくいはく)〕は自名の器で、といい、〔周礼、春官、氏〕も同じ、は大器であるから、〔叔夷〕の銘文は四百九十二字、秦の〔秦公(しんこうはく)〕は百四十二字に及ぶ。〔国語、周語下〕の〔昭注〕に「は小鍾なり」とするが、誤りであろう。
[訓義]
1. つりがね、おおがね。
2. かねかけ。
3. すき、くわ。
4. さかだる、金尊。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 田なり。磬上の木。豆弥(つみ) 〔立〕 サヒツヘ・ウチタテ
[熟語]
磬▶・鍾▶・鮮▶・▶
[下接語]
撃・鼓・鐘・銭・鋳・南・宝
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報