ハゲチメドリ(読み)はげちめどり(その他表記)bare-headed rockfowl

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハゲチメドリ」の意味・わかりやすい解説

ハゲチメドリ
はげちめどり / 禿知目鳥
bare-headed rockfowl

鳥綱スズメ目ヒタキ科チメドリ亜科ハゲチメドリ属に含まれる鳥の総称。この属Picathartesには2種があり、西アフリカの岩石の多い熱帯雨林にすむ。ともに全長約35センチメートル、上面は濃い灰色、下面は白色和名および英名が示すように、頭部の羽毛がなく皮膚が裸出しており、シロエリハゲチメドリP. gymnocephalusはこの部分が黄色で目の後ろに大きな黒斑(こくはん)があり、ズアカハゲチメドリP. oreasは額が青く目の周りは黒く、後頭部は赤い。両種とも群れで生活し、巣も集団で岩の割れ目に泥を塗り固めてつくり、卵の数は2個である。昆虫カエルカタツムリなどを食べる。飛んでいる昆虫や木の葉の上の昆虫は、たくましい足で高くジャンプしてとる。体形はカラス科のカササギ類に似ており、19世紀初めに発見されたときはカラス科に分類された。

[竹下信雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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