はだれ(読み)ハダレ

デジタル大辞泉 「はだれ」の意味・読み・例文・類語

はだれ

[名・形動ナリ]雪がはらはらと降るさま。雪が薄く積もるさま。また、その雪。はだら
沫雪あはゆきか―に降ると見るまでに流らへ散るは何の花そも」〈・一四二〇〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「はだれ」の意味・読み・例文・類語

はだれ

[1] 〘形動〙 はらはらと雪の降るさま。また、雪や霜などの薄く積もったさま。はだら。ほどろ。
万葉(8C後)八・一四二〇「沫雪(あわゆき)か薄太礼(ハダレ)に降ると見るまでに流らへ散るは何の花そも」
[2] 〘名〙 「はだれゆき(━雪)」の略。《季・春》
※万葉(8C後)一九・四一四〇「吾が園の李(すもも)の花か庭に散る波太礼(ハダレ)のいまだ残りたるかも」

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