ハナザクロ(読み)はなざくろ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハナザクロ」の意味・わかりやすい解説

ハナザクロ
はなざくろ

ザクロPunica granatum L.の八重咲きや花色の変わった観賞用品種の総称。一重咲きと八重咲きがある。一重咲きではシロバナザクロ(白色花)、キバナザクロ(黄色花)がある。八重咲きではヤエザクロ(赤色花)、シロヤエザクロ(白色花)、シマヤエザクロ(黄白色花で赤い条斑(じょうはん)がある)がある。江戸時代に中国から渡来したヒメザクロ小低木で、ナンキンザクロ、チョウセンザクロともいい、鉢植えとして普通に観賞され、小形の赤色花を開く。

小林義雄


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のハナザクロの言及

【ザクロ(石榴∥柘榴)】より

…水晶石榴,剛石榴,大紅石榴は中国の有名大果品種である。日本のものは食用とするミザクロより観賞用のハナザクロが主で,ハナザクロには八重咲品種や白,黄,紅,紅白絞りなどの色がわりがあり,樹形も高木になるものから一歳ザクロ,ヒメザクロのように矮性(わいせい)のものまである。ヒメザクロは小花で果実の径は3~4cmしかなく,鉢植え,盆栽用に適する。…

※「ハナザクロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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