八重(読み)ヤエ

デジタル大辞泉 「八重」の意味・読み・例文・類語

や‐え〔‐へ〕【八重】

八つ重なっていること。転じて、数多く重なっていること。また、そのもの。「七重のひざ八重に折る」
花びらが数多く重なっていること。また、その花。重弁じゅうべん。「八重椿つばき

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精選版 日本国語大辞典 「八重」の意味・読み・例文・類語

や‐え‥へ【八重】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 八つ重なっていること。転じて、数多く重なっていること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「大君の 心を緩(ゆら)み 臣の子の 夜幣(ヤヘ)柴垣 入り立たずあり」(出典古事記(712)下・歌謡)
  3. 特に、花片が幾片も重なっていること。また、その花。重弁
    1. [初出の実例]「あぢさゐの夜敞(ヤヘ)咲くごとくやつ代にをいませわが背子見つつしのばむ」(出典:万葉集(8C後)二〇・四四四八)
  4. 江戸時代、吉原遊里で、遊女に客がないこと。「菅原伝授手習鑑」の桜丸の妻八重が、夫の切腹によって一人とり残されたところからいう。
    1. [初出の実例]「『お茶をひいた事を八重(ヤヱ)といふじゃアねへか』『一人取のこされかおきゃアがれ』」(出典:洒落本・廓節要(1799))

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動植物名よみかた辞典 普及版 「八重」の解説

八重 (ヤエナリ)

植物。葵の短い頭豆。フタナリマメの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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