ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シリウス・イタリクス」の意味・わかりやすい解説
シリウス・イタリクス
Silius Italicus, Tiberius Catius Asconius
[没]101
ローマの叙事詩人。ネロ帝のもとで,68年に執政官。その後アシア総督になり,引退後,文芸愛好家として余生をおくった。代表作『ポエニ戦役』 Punica (17巻) は,ハンニバルの誓言からザマの役におけるスキピオの勝利にいたる第2次ポエニ戦争を歌う叙事詩で,材料はリウィウスからとり,形式はウェルギリウスとルカヌスに学んでいる。ローマの叙事詩のなかで最も長い。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報