ハネオツパイ(読み)はねおつぱい(その他表記)feather-tailed treeshrew

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハネオツパイ」の意味・わかりやすい解説

ハネオツパイ
はねおつぱい
feather-tailed treeshrew
[学] Ptilocercus lowii

哺乳(ほにゅう)綱ツパイ目ツパイ科の動物。1属1種で、マレー半島スマトラボルネオ、および付近島嶼(とうしょ)に分布する。頭胴長約13センチメートル。体毛は灰色。尾は無毛で鱗(うろこ)状の模様があり、先端部だけ羽毛状の房毛が生え、長さ17センチメートル前後。ツパイ科中唯一の夜行性で、耳介が大きくよく動き、長いひげをもつなどの特徴で、ほかのツパイと区別できる。

[上原重男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のハネオツパイの言及

【ツパイ】より

… ツパイの仲間には5属17種が含まれる。おもなものとしては,コモンツパイTupaia glis(イラスト),グミーツパイDendrogale murina,フィリピンツパイUrogale everetti,エリオットツパイAnathana ellioti,ハネオツパイPtilocercus lowiiなどがある。頭胴長14~21cm,尾長13~20cm,体重120~190g。…

※「ハネオツパイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む