スマトラ

デジタル大辞泉 「スマトラ」の意味・読み・例文・類語

スマトラ(Sumatra)

インドネシア西部、大スンダ列島西端の島。世界第6位の大島。赤道直下にあるが標高が高いため気候は温和。メダン・パダン・パレンバンなどの都市がある。石油・ゴムすずを産出。面積47万3500平方キロメートル。

スマトラ(sumatra)

コイ科淡水魚。全長は約5センチ。体は側扁し、4本の黒色横帯がある。スマトラボルネオに分布。観賞用熱帯魚。

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精選版 日本国語大辞典 「スマトラ」の意味・読み・例文・類語

スマトラ

  1. ( Sumatra ) インドネシアの西部、大スンダ列島の西端にある島。面積四三万三八〇〇平方キロメートル。世界第六位の大島。西海岸に沿ってバリサン山脈が走り、東側に平野がひらける。赤道が中央部を通り、気候は高温多湿である。古くからインド文化の影響を受け、七世紀には南部仏教徒王国が成立した。一九世紀以降オランダの支配下におかれ、第二次世界大戦中は日本軍に占領された。ゴム・タバコ・コーヒー・茶のプランテーションが行なわれ、東海岸では石油を産出。中心都市メダン。

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百科事典マイペディア 「スマトラ」の意味・わかりやすい解説

スマトラ[島]【スマトラ】

インドネシア,大スンダ列島の大島。Sumateraとも。西海岸沿いに火山活動を伴うバリサン山脈が走り,最高点はクリンチ山(3805m)。中部高原はスマトラの人口の集中地をなすが,東海岸の大部分は湿原が展開し,人口希薄。ほぼ中央部を赤道が走り,高温多雨。住民の分布は複雑で,アチェバタクミナンカバウマレー人などが多い。大半はイスラム教徒。タバコ,茶,ゴム,パーム油などのプランテーション農業が行われ,パレンバンを中心とする石油やスズ,ボーキサイト,石炭などの鉱産資源もある。全島の半分以上が森林におおわれ,開発が進められている。マラッカ海峡に臨み東西交通の要点にあたるため,古代からパレンバンなどに諸王国が興った。古くはヒンドゥー教,仏教が優勢だったが,14世紀初めからイスラム勢力が進出した。16世紀以後ポルトガル,英国,オランダが進出。アチェ戦争(1873年―1914年)後,オランダの支配権が確立した。インドネシア独立後,その経済開発の一中心となっている。ジャワ島の人口分散の一環として,1970年代以降200万人以上がスマトラに移住した。主な都市はパレンバン,メダンパダン。2004年12月26日,スマトラ島北端の西方沖でマグニチュード9.0のスマトラ沖地震が発生した。48万793km2。5063万931人(2010)。
→関連項目アンダマン海インドネシアオランウータンスンダ[列島]マレー[諸島]琉球貿易

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「スマトラ」の解説

スマトラ
Sumatra

赤道を挟んで西岸インド洋に,東岸がマラッカ海峡に面する世界で第6番目の大きさの島。7~11世紀にはパレンバンジャンビを中心にシュリーヴィジャヤが栄え,15~17世紀にはサムドラ・パサイ王国アチェ王国が隆盛した。内陸部は豊かな森林地帯が広がり,胡椒(こしょう)栽培が展開した。19世紀後半以降コーヒータバコゴムなどのプランテーション栽培が展開し,東岸部では石油の採掘が進んだ。現在もインドネシア経済を支える重要な地域である。

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旺文社世界史事典 三訂版 「スマトラ」の解説

スマトラ
Sumatra

インドネシア西部,大スンダ列島西端の大島
マラッカ海峡に臨む主要海路に位置し,古くから東西交通の要衝。隋〜唐代はパレンバンを中心にシュリーヴィジャヤ王国が栄え,仏教文化の中心となった。11世紀末,インドのチョーラ朝の侵入を受けて急速に衰退。14世紀ごろイスラームが流入し,北部アチェー王国がイスラーム教国として強盛を誇った。イギリス・オランダとの抗争をへて19世紀にはオランダ領となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スマトラ」の意味・わかりやすい解説

スマトラ
すまとら
sumatra

東南アジア、大スンダ列島スマトラ島の山地から、マラッカ海峡側に吹き降ろしてくる南西の下降風。5~9月にかけて吹き、南西季節風として雷雨を伴うことが多い。

[根本順吉]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スマトラ」の意味・わかりやすい解説

スマトラ

「スマトラバルブ」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のスマトラの言及

【風】より

…6~8月に多く,気温35~40℃になり,この風が吹くと植物が枯れるといわれる。 スマトラsumatraマラッカ海峡の突風で,マレー半島とスマトラ島に吹く。4~11月の南西モンスーン期,特に8月,また夜に多く,2~3時間の強風と強雨をもたらし,陸に入ると衰える。…

【熱帯魚】より

…ゼブラダニオやアカヒレのように沈性卵を産むものは,卵の食害を防ぐトラップを設けた産卵槽で産卵させる。ブラックテトラやスマトラのように付着卵を産むものは,シュロやプラスチックウールの産卵巣を入れた水槽で産卵させる。以上の場合,産卵槽には十分成熟し産卵の間近い雌1に対し雄2の割合で入れるのがふつうで,産卵後はすぐに親魚を取り出して,卵の孵化を待ち,さらにそこで稚魚を育てる。…

※「スマトラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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