ハノーバー市庁舎(読み)ハノーバーしちょうしゃ

世界の観光地名がわかる事典 「ハノーバー市庁舎」の解説

ハノーバーしちょうしゃ【ハノーバー市庁舎】

ドイツ北部、ニーダーザクセン州の州都ハノーバー(Hannover、ハノーヴァー)にある、同市市役所の荘麗な建物。◇旧市街のマルクト教会の近くに旧市庁舎があるため、これと区別して「新市庁舎」(Neues Rathaus)とも呼ばれる。この建物は、1901年から12年の歳月をかけて1913年6月20日に完成した。高さ100mのドームがあり、内部には高さ38mの巨大なエントランスホールがある。このドームには展望台があり、ドームの傾斜に沿って斜めに上昇する1908年製のクラシックなエレベーターで行くことができ、ハノーバーの市街を一望できる。また、市庁舎内には、堀と城壁に囲まれていた1689年、1939年、戦災によりほとんど破壊された1945年、そして現在のハノーバーの町を再現した模型が置かれている。ちなみに、歴史博物館(Historiches Museum)には市庁舎と同じ1689年のほか1875年の模型がある。市庁舎裏手のマッシュパーク(Maschpark)の中の湖ごしに眺める市庁舎は絶景といわれる。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android